2-18. 220モジュールの思い出

Baden谷九では、RZモジュールというロクハンレールを使ったモジュールがあり、ロクハンからもRZ-TRAKなるものが発売されるというお話で、そういえば220モジュールがあったけれども旧サイトから記事が移行出来ていなかったと思い出しまして、再編集しました。過去の製作事例ではありますが、何かの参考になれば幸いです。

(2020.12.12記)


■始まりは飲み屋モジュール

もう記憶が定かではないですが、2004年4月にこーいちさんとミヤザキさんと3人で寿司屋で宴会したときだったかと思います。ミヤザキさんのページにもありますが、この時に見せてもらった「飲み屋モジュール」が発端だったかと。

 

 

飲み屋で展開して怒られたらすぐに撤収できるが最初のコンセプトでした。まあ、この後はここの寿司屋宴会場には何でも持ち込んでいいような感じにはなりましたが(笑)その後、2004年10月にこーいちさんに会いに木更津まで行ったときのことだったと思いますが、接続方法がメルクリンジョイナーだと面倒なのと、耐久性とか考慮して接続部分はNゲージのユニトラックに頼れば、パネルの歪みとかも気にしなくなるのではとか・・・いろいろ話し合って試作品を作ってもらうことになりました。


■ベースボード作成

当時はメルクリンレールしか選択肢がなく、直線で長いものが220mmだったことで幅220mmのモジュール&1/220をかけて220モジュールと命名して作成することにしました。

 

とにかく居酒屋で動かすことが目的ですので(笑)脱着はすばやくできることと、ボードも簡単で手に入れやすいことが目標としています。ボードは市販の絵画用A5ボード(148mm x 210mm)が大きさ的にも近いということで、採用しました。今ならロクハンレールとかで簡単に脱着できそうですが、メルクリンレールしかなかったのでジョイナーによる接続は諦めて、KATO製Nゲージの線路をさかさまに接着して接続することにしました。

 

 

A5ボードは220㎜に足りないため、8mmほど角材を追加しました。あくまでも絵画用のパネルですので、正確に直角が出ているわけでもなく、歪んでいることもあるためレジンによるボードを作成して、その両側にメルクリンレールとKATO製Nゲージレールを接着する方式となっていて、ボードは載せている台という感じです。

 

 

レジンによる台の製作の模様。こーいちさんが模型の原型師ですので、この辺はお手の物です。KATOユニトラックのジョイナーによる接続で電気的にも構造的にも接続できる構成です。

 

ユニトラックは220mmなんてものは無いので、64mmのものを使って間を真鍮ワイヤーで接続する方式です。表面のメルクリンレールもほぼぴったりと接続されています。


■シーナリーの製作

最初のオフミでは、シーナリーがない状態でお披露目(たった3人でしたけど)。A5サイズなので、奥行きが短くて「これで風景を作れるのか?」とかいろいろ盛り上がりました。その1か月後に京都オフミに持っていき、みなさんへ有償で頒布することになり次回以降で持ち寄りましょうということになりました。

バラストは不得手なんですが、こんな感じで。

風景はどーするか!ということで、まずはこーいちさんからもらったレジン製の石橋を利用した風景を考えてみることに。

 

ミニレイアウトもそうですが、欧州の風景(山)は切り立ったイメージが強いので今回も山の風景で。スタイロフォームで大体の形を作って、プラスタークロスを貼り付けてます。道路みたいになっている真ん中部分に石橋が入ります。

 

どこだか不明ですが、峠道のような感じです。


■コーナーモジュール

 

B4パネルで複線のカーブを作るために内周はR145ですが、外周は組み合わせで作っていますが、ちょっと長い客車だと接触する可能性があります。こちらは、こーいちさん製作のコーナーモジュールです。220モジュールはすでにシーナリーが作られていますね。

 

こちらのドックボーンになるコーナーモジュールもこーいちさんの製作です。

こんな感じで外側は3種類の組み合わせになっています。

 

当初の目的と外れてきてますが、オフミ等で走らせるためにはもう少し余裕があった方がよいということで、コーナー部分をB4パネルを2枚にした案です。これならB4パネル2枚で外周をR220で、内周はR195で構成できます。

 

このコーナーモジュールは私がレジンで作ったのでイマイチでしたが、カーブ部分での接触はないようでした。

 

コーナーモジュールは端にだけユニトラックが設置されていて、間は線で接続されているだけです。

 

とりあえず周回できるようになったのでしばらく遊んでましたが、当初の予定ではB42枚だったのが4枚に増えてしまい、持ち運びにはこれでもちょっと大変です。

 

無駄な内側部分を切っちゃえばいいのでは?ということで試行錯誤の上、右のようなカットをして組み合わせれば多少は小さくなり、2枚で1枚分の厚さに収納できるのではと・・・

 

 

100均のブックエンドに挟んでみるとぴったり。2枚ずつ組み合わせて合わせれば紙袋にも収まるようになりました。

 

パワーパックも持ち歩くとかさばるので、簡易的なアナログコントローラも自作してコーナー部分に収めました。ACアダプタの接続部から電池に接続すればゲリラ活動でも大丈夫そうです。

 

持ち運び重視だったので、風景まで作るつもりはありませんでしたがレジンむき出しのままだと寂しいので、パウダーくらいは撒くことに。組み合わせたときにユニトラックのジョイナーが当たるので、切り欠きが必要でした。

 

あまり評判は良くなかったのですが、半分は雪の風景に。この時、タミヤの雪パウダー?みたいなのがあって使ってみたかっただけなんですが。遠くから見るといい感じですが、近くで見ると粒子が荒くて雪には見えませんでした(笑)NOCH製トランクレイアウトにも雪の風景バージョンがありますが、白い地面に線路をそのまま貼り付けているだけなのでこんな感じで枕木も白く塗ればもっといいのにと思っているんですが・・


■みなさまの作品集

★かがみ

 

羊飼いと羊。

 

220mmだと機関車+客車1両でいっぱいになります。

 

TCMZ製のFIAT500

 

調子に乗ってこんなシールも作りました。

 


★こーいちさん

 

 

   

 


ここから先はBaden谷九のメンバーによる製作になります。解説はこちらからご覧ください。

★ななつぼしさん

 

 

 

 

 


★静山さん

 

 

 

 


★ヨロレイさん

 

 


■オフミでの走行風景

結局、居酒屋でゲリラ的に走行させて撤収!なんて夢?は叶わず仕舞いでしたが、みなさんで持ち寄ってオフミで走行は楽しい思い出です。

 

 

 

 

 

 

 

 


■440モジュール

220モジュールの440mmバージョンということで、BORAさんが作られたのが220モジュール-440(ダッシュ440)です。

220mmでは設置できなかった駅舎も440mmあれば様になります。

 

440はパネルの利用ではなくて、角材でしっかりと正確に作られています。

 


その後、BORAさんからこのモジュールをいただくことになり、我が家にあります。

 

せっかく完成したモジュールでしたが、駅舎を中央に移動して家の配置も変えました。

 

駅舎も風化させた感じにして、倉庫前に1本ダミーの線路を追加してみました。

 


この後、コーナーモジュールはBORAさん宅へ移動して新たに440モジュールが4枚製作されて大きなモジュールレイアウトになりました。こちらでご覧ください。

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