2-1. フレキシブルレール

2007年7月3日以前の記事です。(2020年6月13日加筆しました)

Zゲージ用ではメルクリンとPECO、MicroTrainsLine、ATLAS、Rokuhanが出しています。

MicroTrainsLineだけは未見です。

■PECO

イギリスのメーカーです。PECO(ピィコ)と呼ぶらしいです。

 

機芸出版社という鉄道模型趣味を出版している会社が、かつて日本総代理店で輸入していたので歴史的には古くからあるようです。手元にある古本で1982年10月号に新製品と掲載されているので、発売はこの辺りかと思われます。イギリスでそんなに需要があったのか、ドイツ等への輸出メインなのかは不明です。国内に総代理店がいたお陰で、結構あちこちで線路だけは見かけたような気がします。広告にも「カーブはR195まで可能」と書いてあるので、ミニクラブ用を意識してますね。(実際はもっと急カーブも作れますが)

フレキでもZでもありませんが、、1972年5月号の広告だとNゲージ用として右下に「キャッチポイント」という製品があります。所謂、脱線ポイントですね。こんなものまで製品化するのはある意味すごいですよね。貨客車が暴走(自走って書いてますが)してきたら脱線させる・・って模型で必要なんでしょうか?それらしく作るのは有ですけども、実働できるポイントを買ってまで配置するのかなぁ?設置しているのを見てみたくなりました(笑)当時の価格でポイントが920円でこれが650円は結構高価ですよね。。輸入するのももっとすごいですけども・・

左がメルクリンの通常の線路、右がPECOのフレキシブルレールです。PECOはNゲージナロー用も考えて作っている(と思われる)ので枕木の間隔がやや広めです。PECOのものは最初から枕木に切り込みが入れてあるので自在に曲がります。長さは610mmです。コード60でレールの高さもありますが、幅も広めです。

また、レール幅は6.5mmなのですがレールそのものがやや太めでジョイナーも写真のように幅広です。(左がメルクリン。右がPECO)メルクリンのジョイナーがついたままのレールに接続しようとすると幅が狭いので入りません。

ちょっとわかりにくい写真ですが、架線パーツの台座はメルクリンのレールはピッタリですが、PECOは若干幅広なのでそのままでは入りません。架線を後から張ることを考えていらっしゃる方は、あらかじめその部分を削っておくかメルクリン製を使用した方がいいでしょう。(あらかじめ削っておくのは無理でしょうね)枕木の厚みも違います。ちなみにマイクロトレイン製も枕木の厚みとか違いますので注意が必要。

たくさん買ってしまったので、余ったレールで展示台か小さなエンドレスだけのレイアウトを作ってみたい・・・というのでフレキシブルレール1本でエンドレスを作ってみました!

ちょうどコーヒー皿の周りにぴったりです。

接続部分はジョイントで接続した後、ハンダ付けしてあります。グルグル回るだけなんですが、手軽に運転できて意外と楽しいです。ミニレイアウトをご覧ください。


ここから加筆です。

下からロクハンの道床付きフレキシブル、メルクリンレール、アトラスのフレキシブルレールです。

■メルクリン

メルクリンのフレキシブルレール(8594)は660mmで、レールは660mmですが枕木部分のプラスチックは220mmの8505をそのまま3個入れてあるだけです。そのままだと急なカーブに曲げることは出来ないので、枕木部分に切り込みを入れる必要があります。写真は使用済みのものなので汚いですが、片側に4個置きに切り込み(カット)を入れてます。PECOは確か両側に3個ずつ互い違いに切り込みがあったかと思います。自由に曲げる必要があれば、両側に切り込みを入れた方がスムーズかもしれませんね。この製品がいつからあるのかわかりませんが、ベルリンさんの1979年カタログにはありますので、かなり初期から製品化されたものだと思います。コード60と言われてますが、PECOと比べると低い気がします。

 

この写真は初期のGotthardレイアウトで使っていたメルクリンのフレキシブルレールで両側の枕木をカットしています。

■ロクハン

 

いままで道床付きレールでフレキシブルレールってあったんでしょうか?なければ画期的な商品ですね。両側のジョイナーが付いた部分だけレールが固定されていて、枕木2本分のプラ部品を差し込んでいく構造になっています。こちらは330mmとメルクリンの半分の長さです。

自由に曲がりますが、カットするレールの長さによっては道床部分が隙間が空くので固定レイアウトではバラスト等で塞ぐような工夫が必要ですね。

使ってみた感想では、

・各道床をランナーから切り離してレールに通していく作業が面倒くさい

・ロクハンのジョイナーにこだわるなら、両端のジョイナー部分が必要で、短く切ると残った部分は使えない。

・道床部分の隙間を埋めるのにバラストを撒かないといけないので面倒。

・これだったらMDF材等でかさ上げしてATLASかメルクリンレールでバラストを撒く方実感的に仕上がる。

・お座敷運転では使えない。

製作途中で汚いですが、ロクハンフレキの使用部分です。面白い製品ではありますが、本当に必要だったのか?

■アトラス

アトラスはフレキシブルレールだけ出していましたが、ポイントとクロスレールもその後出てきました。コード55レールなので、線路自体は低めの実感的なタイプです。レール頭部も細くて(これはMicroTrainsLineも同じ)見た目はいい感じです。集電効率としては太めの方がいいのかもしれませんが、そんなに変わらないきがしますけどね。

 

MicroTrainsLineと同様に枕木間隔がアメリカンなんですけども、Gotthardレイアウトでは中間駅部分に使用しています。ポイントがDCCフレンドリーというのが採用理由ですね。バラストまで撒くとあまり気にならないかと思ってます。

こちらは片側だけ切り込みが最初から入っています。極端に急な曲げでなければスムーズに曲がりますので問題ないかと。固定する穴とかは無い(枕木が細すぎる?)ので、固定はボンドで行っています。

問題があるとすればジョイナーで、購入時はNゲージ用の55レールジョイナー(ギャップ用も同じ)しかなくて、これだと大きすぎるんですよね。なぜかポイントにはジョイナーが付いていましたが、当時はバラ売りが無かったのでロクハン等のジョイナーを使いました。今は別売されているような気がしますが未見です。

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