蒸機のギアのハメ方

2007年1月1日以前の旧サイトからの記事です。

ロッド付き機関車のギアのハメ方ノウハウ編です。

写真は管理人撮影のBR10です。

ギア入れって本当に「精神修養」ですね。実は、私も中古で落札した「ポッパ・セット」のBR86が当初全く動かなくて、「ああ掴まされた・・・」と激しくメゲてたんですが、「待てよ、確か10年以上前のヤツだから、ギアの掃除とオイル注入で復活だナ」と言うのが事の始まり。「やっぱ、相当安く手に入れたんだから、手間隙かけないとね。これで自分もZのプロに一歩近づくのね」(Zを始めて本当に間もない頃でした)。→1分経過→「そうそう、ギアってなんか複雑そうだから、慎重に底板を外さないとね」→1分経過→「ネジを2箇所外して、そおっと外してと・・・」→ギアがぽろぽろとこぼれてきてしまい、メチャメチャあせりました・・・
テキトーにはめていったら、ロッドが曲がってみっともないわ、ギアの動きとロッドの動きが同調してなくて、変なテンションがかかって全く動かなくなってしまいました。それから、奮闘2時間。ホントに疲れました(今となっては懐かしい思い出です)。

何度もやっているうちに体得(?)したコツといえば、例えば動輪が3コの場合は、

(1)モーターに1番近い動輪とギアをはめる

(2)先頭の動輪とギアをはめる

(3)(1)と(2)ではめたギアのロッドを押えているピンを各々ギアの歯1コ分だけ内側(第2動輪側)に寄せる

(4)第2動輪とギアを押し込む(このとき(3)で寄せていた分が元に戻ってロッドが一直線になる)。

ということでしょうか。

特にギアの歯車を噛み合わせたときにズレる分を前もって見込んで置くことがミソですね!!
兎に角、ロッドが一直線にならないと、「動輪をロッドで縛った」かたちになり、テンションがかかって「動かないオブジェ」になってしまいますので、上述のとおり、歯車の1歯分だけ前後の動輪を内側に寄せておくのがコツです。逆に言えば、ギアをはめてみて、公式側と非公式側(要するに左右)両方ともロッドが真っ直ぐになっていれば、オッケーです。私のギアはめ暦4年の経験(オメエそんなにバラしてるのかよって声は聞こえません)からすると、ちゃんと組みあがってオイルを差しても、ギアが「馴染む」までちょっと動きはぎこちないです。モーターに負担をかけないよう注意して、「前進5分+後進5分」のセットを6~7回繰り返していくと、次第にギア噛みが馴染んできて分解前よりもスムーズになります。組みあがってスグ動かないからといって、「ああ、壊してもた・・・」ということではないですので、ご安心ください。

補足: 写真のようにモーターを外した状態で行えばギアカバーをネジ止めしてからスムーズに回るかどうか確認ができます。指で軽く押してみて転がっていかないようではダメです。(3)の状態からやり直しましょう!

また、作業しやすいように発泡ウレタンに切り込みを入れて立てた方が安定して作業ができます。

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