ベルリンさんのレイアウト製作の記録です。レイアウトは鉄道模型趣味のコンテストに入賞されたこともあるすばらしいものですが、残念ながら数年前に解体されてしまったとのこと。残っている当時の写真を掲載してくださいました。鉄道模型趣味誌にはたくさん、写真を送られたのだと思いますが、掲載は1枚だけですので違う角度からの写真やご本人のコメントは大変貴重です。(2007.01.02掲載)
実は25年ほど前ベルリン(まだ東西ベルリンの壁が有った頃)の友人を訪ねZゲージにこっている家族を何人か発見しました。帰国後、私もはまってしまいレイアウト作成を決意!
奥行き80㎝、幅3メートルのレイアウトで埃対策の為アクリルのカバーを特注しました。このレイアウト製作の前にも実は畳一畳程のレイアウトを制作開始したのですが、如何せん埃(衣類の綿埃?)で機関車のギアが動かなくなったり、、、、その為、アクリルのカバー付きにしました。
幅が3メートル強でしたので二分割にしました。これは大正解でした!
コントロールパネル(言い方も忘れました)は運転しないときはレイアウトの下に移動できました。ポイントは40カ所程有ったと記憶しています。
レイアウトはスイス国内で実在する駅(幹線も通りローカル線に分岐する駅)をイメージして10両ほど停められる蒸気機関車区、5本のヤードの貨物区、4本ヤードの電気機関車区(機関庫を含む)、ローカル線の発着ホーム付きと欲張りました外周は複線でした。。コントローラー2台で二人同時運転可能でした。
当時の雑誌 鉄道模型趣味のレイアウトコンテストで入賞した懐かしい思い出があります。
しかし、その後誕生した息子はあまり興味を示さず結局数年前に解体してしまいました。
車両は蒸気機関車、電気機関車それぞれ15両程、編成セットは7セット、貨物車両は40両程は将来再度レイアウトを作る時の為に温存しております。
写真の駅は Chateau D’oex と言う駅です。
当時、我が家の車はBMWの2002でしたのであちこちに置きました。
SwitzerlandのLuzern(Zurichの近く)からMontreux(geneveの近く)まで走る路線にある駅です。Thomas Cookの時刻表で調べるとこの駅からは更にローカル線は出ていないのですが、更にこの駅から発着するローカル線が接続する保線区や電気、蒸気の機関庫も有る設定としました。ですからTEEは通らないのに走らせたり、ドイツ国内の通勤電車も立ち寄る不思議な駅でした。
ただ設定がスイスですのでローカル線には型番は忘れましたが材木を積んだクロコダイル?の電気機関車も発着していました。
サイドと奥の壁紙の家々にも当時流行ったアクリル?線で明かりを灯しました。家々には当然当時ですので電球で明かりを入れました。
手持ちの電車、機関車等を毎日眺めていたかったので非常にヤードの多いレイアウトになってしまいました。
レイアウトの左端に蒸気のヤードが有りました。
駅舎は貨物用のものでしたが駅名は忘れました。ローカルっぽくて気に入っていました。
ちょっとセダンが多すぎますね、、。駅舎の屋根は微妙に汚しました。
Chateau d’Oex駅と貨物駅の中間の風景です。
一枚目の写真の左下がChateau d’Oex駅で、この写真は逆方向からの写真になります。
Chateau d’Oex駅は島式ホームを持つ終着駅の設定でした。
二本の入線レールの前方と後方に連結器を切り離す装置を設置しました。
客車の最後尾に連結されてきた車両運搬車は駅に到着後に切り離され、小さな機関車で車両運搬車のみを引き出し車両を乗客に引き渡す引き込み線(写真では赤いディーゼルが停まっています。)へ回送しChateau d’Oex駅の改札を出て待っている乗客に渡すと言う設定でした。この場面はスイスのなんとかと言う駅で目撃しレイアウトに組み込みました。
貨物ヤードにも連結器をリモートで切り離す装置を各ヤードの両端に二カ所づつ設置して牽引する機関車を付け替え、遊びましたがなかなか上手く動作しなかった事を覚えています。コツがいりました。
手前の駅舎がChateau d’Oex駅です。改札を出て斜路を上ると車両運搬車の下段のレベルとと同じ高さになります。木の陰になっていますが車両運搬車が停車して車を降ろしている場面をご想像下さい。
何しろ手持ちの車両を全部飾りたかった目的が有りヤードは機関車の幅程のギャップを沢山切りました。ポイントも40カ所?程、貨物ヤードを跨ぐようにX型にリバースを切り、2人同時運転可能と欲張った為にコントロール盤との配線が大変でした。その為に高校時代の後輩が夜な夜な駆けつけてくれ特に電気関係は一緒に手伝ってくれました。
添付写真はやまざきさんのギャラリーでご紹介のKibriの家です。
Chateau d’Oex駅の右側によくヨーロッパのリゾートの駅前に有るレストランとプチホテル(民宿)を兼ねた設定で建てました。奥の機関庫は大分汚したのですがモダン過ぎるので最終的には撤去しました。
今、気が付きましたがChateau d’Oex駅の機関庫側に入線しているのはドイツの通勤電車ですね。(笑)3~4両編成で先頭に電気機関車が着きますが終着駅で機関車を付け替えず反対方向へは最後尾から押して運転している電車です。
ポイント以外はフレキシブルで作成しました。
二人同時運転が可能で複線の楕円軌道にX型のレバース、その間に貨物ヤードや蒸気、電気、ディーゼルの保線区、駅への引き込み線、、、が有ったのでギャップばかりでした。その他、街灯、駅の照明、自動開放器等々大変でした。コントロール盤からの配線は何百本にもなる束だったように思います。
ヤードが多すぎて架線集電は断念しました。脱線しても手が入りそうもありませんでしたので、、、。ヤード、機関庫や駅周辺は機関車のサイズでギャップを切り、且つ左右のコントローラー(二人での運転)へ給電しましたので配線は大変でした。
一部、架線給電も考えたのですが子供達の運転も考えるとやはり無理でした。
思い出しましたが子供達が運転して脱線させると10円の罰金を取りました。(貯金箱を置いて、、。笑)
最初はジェットコースターのような運転をしていましたが、これのお陰で丁寧な実車のような運転を覚えました、、。笑)
方眼紙にスケッチした2850㎜x450㎜のレイアウトです。
レイアウト制作時に400㎜x280㎜の方眼紙に書いたコントロール盤の設計図です。
実際にはリバース用のスイッチ、信号灯制御スイッチ、家や街灯のスイッチ等々コントロール盤にすべて付けましたので500㎜x400㎜程のアルミ板を加工しました。
黒、赤(リバース部分)の線路表示は当時流行ったアルファベットでネームを作成できる幅7㎜程のテープを貼りました。左右のコントローラを切り替えられるギャップが23カ所(二人同時運転の為)停車させるon、offのみのギャップが41カ所、Yポイントが39カ所(左右含め)、Xポイントが4カ所、連結器の開放器が15カ所、これらのスイッチはテープで表示した線路上に配置しました。運転制御の為の配線や信号灯、家や街灯の配線を含めるとコントロール盤からレイアウト本体へは何百本になったか???
レイアウトは横に長かったので内側のリバース部分だけでも二人が同時運転出来ました。
ギャップの取り合いでゲームの様でした。
1980年版カタログ発見!… メルクリンのカタログはB5横サイズ、140頁程のものです。
Zゲージのスペースは25頁程です。日本語版は現在は無いのでしょうか?当時国内のメルクリンを扱う模型店では有料で売っていました。蒸気機関車、電気機関車の頁
「贈物用セット」古い言葉!!8100、8101,8102の頁
一緒に見つかったKibriドイツ語版カタログとFLEISCHMANNのレイアウトカタログ
メルクリンのカタログは池袋の西武デパートが売り場面積を拡充して鉄道模型売場にメルクリンコーナーが設置されそこで購入しました。カタログの裏にプライスタッグが貼ってありましたが経年変化で値段は判明しませんでした。(いろいろ思い出しますね!)
あと目黒の駅の近くにメルクリン専門店?が有りよく小物を買いに行きました。
Kibriドイツ語版カタログとFLEISCHMANNのレイアウトカタログ(Nゲージ)はどこで手に入れたか思い出せません。