シャトーデー駅 Chateau-d’Oex
日曜は何も予定がなく、ジュネーブ市街も見て回ったので鉄道で出かけようとSBBのWebサイトを見ておりました。ループ橋や鉄道の名所と言われる場所はほとんど東の方にあって、気軽に日帰りできそうもありません。ふとKibriのキットにもあるシャトーデー駅はどこか探してみると、レマン湖の反対側にあるモントルーで乗り換えて1時間くらいのところ。モントルーまではSBBで1時間くらいですから十分日帰り可能です。
駅の券売機で購入したチケットです。モントルーでSBBからMOBという私鉄に乗り換えますが、通しでチケットは購入できます。2等車往復チケットで80CHF(約8000円)。中央左右に日付と穴が開いてますが、車内での検札の跡です。SBBでは日付、MOBではシンプルに穴だけです。
モントルーまではいくらでも列車がありますが、シャトーデーに行くMOBが1時間に1本しかパノラマカー連結の列車はないようなのでそれに合わせて出発です。ホテルからバスに乗って、ジュネーブ9:36発BRIG行きインターレギオ(IR 1721)に乗り込みます。写真はRe460に引かれて入ってきたIR1721です。珍しくSBB標準色ではない車両でしたが、写真を撮るのを忘れて急いで乗り込んでしまいました。モントルー(Montreux)まではレマン湖に沿って走ります。上写真の赤い「IR」の下に書いてあるVeveyはネスカフェで有名なネスレの本社がある街です。
こちらがSBB客車(2等車)の車内です。室内灯は昼光色の蛍光灯を使っているせいかオレンジ色っぽいですね。すべて対面シートです。
モントルーに1時間ちょっとで到着です。ジュネーブはガラガラだった車内も途中のローザンヌからは満席状態でした。右写真がシャトーデーまで乗って行くMOBの列車です。乗り換えは5分しかありませんが、すぐ隣のホームです。・・・と写真を撮ってから乗り込もうかと思っていたら、2等車は自由席なので乗り換える人たちは走っていきます。一緒になって走って乗り込みました(笑)
ナローゲージの車両なので、車体も小さければ座席間隔もちょっと狭い。。リクライニングはしません。パノラマカーなんですが、周りの方々はどうみても地元の人です。観光で来る人は1等車乗るんでしょうね(笑)ちなみに1等車は単純に料金が倍です。
MOB(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道)は、モントルーからツヴァイジンメンに至るメーターゲージ(線路幅が1m)の私鉄です。さらにツヴァイジンメンからインターラーケンをBLS、インターラーケンからルツェルンをツェントラル鉄道と3つの鉄道会社がリレーしてゴールデンパスライン(Golden Pass Line)という観光列車を走らせています。途中、BLSが標準軌(1435mm)なので、2回の乗り換えが必要です。今回はそのモントルー側から、シャトーデーまでの短い区間(とはいえ、1時間も掛かる)に乗車です。車両はパノラマカーが連結されていますが、機関車が牽引する客車編成です。
出発するとすぐわかるんですが、かなりの急勾配を登っていきます。しかも90度、180度のカーブが連続してみるみるうちにレマン湖とモントルーの街が下の方になっていきます。
途中駅で見かけたかわいらしい車両たちです。GOLDENPASSの名前が付いたパノラマカー連結の列車は急行扱いなのか、単線なので普通列車等と行き違いする駅にはもちろん停車するものの、いくつかの小さな駅は通過します。
検札と共に車内販売もやってきたのでコーヒー頼みました。車内販売は4輪のどっしりしたカートではなくて、片手で牽いてくるちょっと大きめの旅行カバン(とは言っても金属製)のようなものでした。車両が小さいのと急勾配で傾いているからなんでしょうね。パノラマカーだけあって上部の窓も含めてアルプスの車窓がいっぱいに広がります。
トンネルを抜けると・・・・雪の中の駅に停車です。駅舎らしきものはあるのですが、ホームなんて無いのも同様。編成も後ろの方はトンネルに掛かってますよね。あたりを見回しても何もないところなのですが、ゾロゾロと降りる方々が。。きっと地元の方なんでしょうね。こういう小さな駅がたくさんあって、通り過ぎた後に180度カーブで反対側の車窓にさっきの駅舎が見える・・なんて模型的な情景が続きます。
地図では直線で20kmくらいだと思われるのですが、クネクネとカーブが続く勾配を登って、約1時間掛かってようやくシャトーデー駅に到着です。7~8人の人が降りていきました。
シャトーデー駅舎です。左がホーム側、右が正面側です。色合いが模型とは全然違いますね・・・ちょっとビックリ。ニスで仕上げてテカテカって感じです。
左が倉庫と思われる方から見たところです。右は売店。売店はホーム側で、こちらはお土産品の展示棚になっていて窓口は反対側だけです。
のどかな駅前。FIAT PANDAなんて懐かしいですね。
左が登ってきたモントルー側から見たシャトーデー駅です。右はホーム端からさらに反対側方面を見たところ。列車はこのまままっすぐ走って行きそうな感じなんですが、実際には左方向へ曲がって行き、たぶん180度カーブがあるのだと思うのですが再び左から右へ抜けていく列車が見えます。
普通列車もやってきます。こちらは電車2両でさらに客車を牽引した編成。
駅舎内はわりと近代的です。窓口も有人で、チケットを売ってます。
途中駅の中ではかなり大きな駅ですね。留置線もあって客車が停まってました。倉庫みたいなのは貨車が来たときにここから積み下ろしするんだかどうかは不明。
よく見えないかもしれませんが、白いところにここが標高986mであることが記載されています。
役に立つかどうかわかりませんけど、駅の詳細部分をもう少しだけ。照明は普通に蛍光灯が付いてるだけです。時計はMONDAINEっぽいですが四角いですね。
架線はこんな感じでSBBともまたちょっと違いますね。
最後はこれ。ホーム側に付いているポイント切替操作盤みたい。列車が来る時刻になると駅長さんらしき人(制服とか着てないのでよくわからない・・)が鍵を開けてボタンをプチッと押すとランプが切り替わってました。レイアウトの操作盤みたいですね。これでシャトーデー駅の構内線路配置もよくわかりますね。
シャトーデー周辺の風景編へつづく・・・
MOB前面展望