Deutschland Vol.1 事始め

MIBAという鉄道模型月刊誌があります。その記事の中で面白いものをピックアップしたのが「MIBA Spezial」になっています。年4回の季刊誌です。定期的に購読しているわけではなく、Zゲージの記事があるわけでもないのですが1~60までをファイルに収めたCD-ROMを購入しました。専用のブラウザがドイツ語でなんだか動かなかったり、個別ファイルが章毎にPDFに分かれているので見るだけ(読めないので 笑)でも大変です。2005年に入院した際、病室へパソコンを持ち込んでヒマつぶしに見ておりました。その中のMIBA Spezial 40では「Eisenbahn und Schiffe(鉄道と船)」というサブタイトルが付いている通り、鉄道連絡船や港湾のレイアウトが満載です。表紙の鉄道連絡船に客車が入っていく(出て行く?)風景がかなり印象に残りました。

Copyright Verlagsgruppe Bahn GmbH MIBA-Verlag

船名は「Deutschland」と書いてありますね。なかなかスマート(鉄道連絡船としてはですが)で綺麗な船です。

このレイアウト自体は1/120(TTゲージ)でニュルンベルクのDB博物館にあるようなことが記載されています。船だけでなく、その先にあるヤード、港湾設備も細かく再現されています。

この港はドイツの「Grossenbrode」となっており、記事内には当時の実際の風景写真なども掲載されています。

船の模型というとプラモデルがあるんですが、戦艦とか空母などの軍艦は多いもののいわゆる普通の客船、貨物船はほとんど皆無と言っていいほどです。1/200とか1/250のプラモデルでもあれば、そのまま流用でお手軽なんですけどねぇ。貨客船はあまり興味を引かない分野なのでしょうね。

DB博物館のこのDeutschlandもフルスクラッチビルトのようです。1品もの・・ってやつですね。

なければ作る!と気合を入れても図面すら無いと無理ですよね。。と考えること2年。

Z-JOURNALという会報誌の表紙に載っているDeutschlandのペーパーモデルがあるのは以前から知ってはいたのですが、どうもペーパーモデルは立体にはなるけれども表面はすべて印刷で、ディテール感が乏しい・・というイメージがあります。(よく見えないでしょうが、TVの上に置いてあるのがそうなんです。。)

実際に組み立てたものを見ても、「ここはパテ盛って削りたい!」みたいな感じがたくさんあってだいぶ不満。

しかし、考えてみればこれをベースにプラ板で作っちゃえばいいんじゃないの?と思い直してペーパーキットを購入してみました。紙なのに30ユーロもするのはちと高い・・・ちなみにペーパーモデルの縮尺は1/250とちょっと小さめ。

航空便で1週間もかからずやってきました。A3で4枚の構成。「難易度:高」・・って何が難しいかってドイツ語の説明書は文章だけってのが日本人にはまず困難(笑)船って基本的に曲線で構成されてますから、平面の紙を騙し騙し曲げて組み立てるのはかなり難しそうです。あとで修正なんて出来ませんからねぇ。。ま、私の場合はこのまま組み立てるわけじゃないので関係ありませんが。

なんとか寸法のベースとなるものは手に入ったことだし、博物館並みのものは不可能だとしてもこの船を置いた展示台みたいなヤード・レイアウトを目標に作って行きたいです。(船自体が完成するのか?)

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