駅部分下を通過する見えない部分の架線を自作に変更することにしました。道床で2mm程線路が上がってしまうのでクリアランス確保が理由でした。それでも2mmは苦しいということで無理矢理接続してしまった(笑)ので解決したのですが、すでに架線柱も外した後だったので戻すくらいなら自作にしようということに・・・・
工作に入る前に、架線っていったいどれくらいの高さが必要なんだろう?ということで2両を引っ張り出してきました。欧州車両は架線集電を考えてますので、架線がないとスプリングの力で高く上がってしまいます。架線なしではカッコ悪いです。架線集電するかどうかは別としても、トンネルポータルや鉄橋などぶつかる可能性が高いので、パンタグラフを上げるのであれば架線は必要でしょうね。
シングルアームパンタグラフの方が何もないと高く上がる気がします。ギリギリのところまで下げてもフックのようなストッパーを引っ掛けない限り、また上がってきます。
菱形パンタグラフの場合は新しいものは勢い良く上がるのですが、中古で購入したものの中にはスプリングがダメなのかそれほど上がらないものがあります。写真のBR103もその中のひとつです。また、ギリギリまで下げようとすると折り畳んだ状態になってしまいますので、シングルアームに比べると厳しいです。
ミニクラブ純正品の場合(純正以外にはありませんが・・・)線路上面から架線の下面までは28mmになってます。NEM(ドイツ版のNMRA)規格(NEM201)では、Zゲージの場合、最低25mm、標準28mm、最大30mmとなってます。
28mm近辺であれば問題ないわけですので、それを支える架線柱を製作します。今回は真鍮線を曲げたものでサクサクっと作ります。写真の木片は線路の高さも含めた大きさのもので治具として使用します。
木片に合わせてウネウネと曲げてしまえば簡単です。真鍮線の太さは0.9mmです。(それ以上太いのが売ってなかったので)自立できるよう足となる部分を前後に曲げてます。
形さえ決まってしまえば、黙々と作るだけです。30分もやっているとたくさん出来ます。
どうやって架線と接続させるかというと、28mmに切った木片を台にして半田付けしていけばよいのです。
幅は30mmありますので、最小カーブ(R145)でも車両がぶつかることなく通過できます。
念のために車両を使ってぶつからないか確認しながら、架線柱を瞬間接着剤で仮止めしていきます。
どれくらいの間隔がベストなのかわかりませんが、大体150mm間隔くらいでしょうか。。カーブとか場所によっても違いますね。
本格的な接着は木工用ボンドを使用してます。どうせ見えない部分ですし、メンテナンスは難しいのでたっぷりつけてしまいましょう。
半田付けシーンは両手を使うので撮影できません。コテ先だけ・・・
架線そのものも0.9mmの真鍮線です。こちらは5m、90円でした(笑)一本でそのまま半田付けしてあります。途中での切りつなぎはありません。
走行状態も問題ありません。