2-4. ポイント駆動部(Coffee Table Layout)

電動ポイントの駆動部製作です。すでに電動ポイントなんだから、駆動部は付いてるんですけど黒いボックスがどうにもカッコ悪くて盤下から制御したかったんです。海外のWebサイトで見ていると、Nゲージ用のポイントマシンで駆動しているようなのですが、国内で手に入らないのでHO用のPECOとLemacoを買ってきました。PECOのは単なる電磁石でどうもポイント本体にスプリング機構が付いているようです。なのでダメでした。

Lemacoのものはスローアクションのかなり大きい(Zゲージ用としては)ものですが、盤下に付けるのであまり大きさは関係ないでしょう。これもスプリング機構は付いてなくて、マブチモーターでウォームギア駆動でネジが動きます。

マイクロスイッチが付いていて片側に行くと停まるようになってます。

もうすでにポイントはマシン部分をカットしてあります。柔らかいプラスチックなので割りと簡単に切断可能です。カーブポイントはちょっと癖がありますがなんとか可能です。

いきなりレイアウトのボードは無謀なので、ハギレに固定して試験中です。

裏面はこんな感じです。Lemacoのマシンは木ネジで固定してあるだけです。

マブチモーターなので直流で極性を反転する必要があります。メルクリンミニクラブのポイントのように交流10Vでは駆動できません。マニュアルには6~14V(天賞堂の日本語は6~12V)と書いてます。DCCのアクセサリデコーダから駆動しますので12Vで特に問題なしです。

トングレールの脇に穴を開けて0.3mmのステンレス針金(スプリング用とか書いてましたが)を曲げて接続してあります。すっぽ抜けないように0.8mm(内径0.4mm)の真鍮パイプを通してあります。曲がっている部分は3mmくらい。。

裏面はそのままポイントマシンへ曲げて接続しているだけですが、線が細いので向きによってはうまく駆動できないようで(ねじれる)位置決めはもうちょっと考慮が必要かもしれません。また、ねじれないように裏面側ももう少しパイプを延長した方がよいのかもしれませんね。ただ、この部分でスプリング代わりになってますので、これ以上太い線で作るとスプリングポイントとしては作動しなくなります。

上から見た位置関係です。

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駅部分の加工(2005.2.16)

試作で動くことは確認できましたので、レイアウトの駅部分へ加工して取り付けます。

駆動するステンレス針金を通すパイプの穴を開けます。0.8mmのパイプなのでピンバイスで0.9mmの穴を開けてます。

パイプ(外径0.8mm、内径0.4mm)をカットします。試作品では針金がよじれる感じでしたので、ポイント駆動マシンの高さまで延長しました。長さは23mmです。

こんな高さになります。表側はポイントに合わせて接着剤で固定します。

ステンレス針金(0.3mm)を直角に曲げます。

ポイントを持ち上げてトングレール側に差し込んでからパイプに入れれば簡単ですが、道床に気を取られてすでに固着させてしまったので(笑)ギリギリまで切って無理矢理差し込みました。(黄色の矢印部分)

マシン側は適当に曲げて固定するだけ。調整はマシンを片側いっぱいまで動作させてから接続して、表のトングレールが押さえつけられる位置にマシンを木ネジで固定します。位置を変えれば微調整も可能。ステンレス針金がスプリング代わりになってますので、それほどシビアではありません。

マシンとポイントの位置関係はこんな感じです。

一箇所やってみてわかればあとは簡単です。サクサク付けていくだけ・・・ポイントも少ないから出来るんですけどね。

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ポイントデコーダーの取り付け(2005.3.6)

このレイアウトはDCC化することにしましたので、ポイントにもアクセサリデコーダーを取り付けます。写真はSNJPN製のDA3です。Lemacoのポイントマシンはもちろんミニクラブのポイントも大丈夫です。

普通はどうやってアクセサリデコーダーを固定するのかさっぱりわかりませんが、いざというときに交換も可能なようにスポンジで固定することにします。よくわからないかもしれませんが、スポンジ中央に切り込みをいれてあります。

こんな感じで差込みます。

スポンジそのものは両面テープで貼り付けました。デコーダーからポイントマシンへ行っているグレーとオレンジの線が駆動用のラインで黒、赤は線路へ接続します。基本的な配線はこれだけです。コントロールパネルまで配線を引き回すよりもすっきりしますね。

3個分を取り付けた様子です。このボードはこれだけで動作します。各配線は垂れ下がらないように真鍮を曲げて作ったフックに引っ掛けてあります。

端子板には線路からの配線(黒、赤)と各デコーダーから黄色い線が配線されています。これはデコーダーのプログラムを変更する際に黒もしくは赤の線に接続してプログラミングモードに切り替えるためです。ほとんどプログラムを変更することはありませんので特に配線を延ばしていません。

DCCなので線路から給電およびコントロールを行うわけですが、線路からの線は真鍮線を垂直に半田付けしてます。一旦枕木を切って開いておき、そこに半田付けするわけです。

枕木の位置を元に戻せば、上からはわからなくなります。ボードには穴が必要になりますがより線を半田付けするよりも位置が確定できてスマートに仕上がると思います。

裏から見るとこんな感じですね。裏は曲げてあるだけです。

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ポイント修正(2005.12.22)

引き込み線と反対側のカーブポイントは2段目の橋渡しのような部分で、ポイントマシンを固定するのが難しくて保留状態でした。重い腰を持ち上げてようやくポイントマシンを固定したものの、どうも動きがよくありません。ポイント自体が前のレイアウトからの中古品ということもあって、仕方ないのですがトングレールの動きが悪いのだけは我慢できません。結局、トングレールそのものを剥がしてしまいました。新品に交換も考えたのですが、前方部分を半田している関係で大改修になってしまうので、ダメ元です。

スライドしているバーは綺麗に剥がすことはできませんので、新規に作りなおします。大体の大きさに切ったプラ板にトングレール固定ように0.5mmの穴を2箇所開け、メルクリンの釘を差し込んで裏側を切り取ります。

こんな感じです。もちろん裏側はツライチになるようにヤスリで削ってあります。

駆動用のピアノ線が差し込まれている部分は元々のパーツを切り取って瞬間接着剤で固定してあるだけです。たったこれだけの改修ですが、スムーズに動作するようになりました。

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