2-17. ストラクチャの製作(お城) (Coffee Table Layout)

かれこれ2年くらい放置されていたFALLERのお城です。なんとなくやる気が出てきて箱を探し出しました(笑)

実はキットのパーツがかなり歪んでいて、プラも硬い材質なので「バキッ」と割れたりして嫌気がしてそのままお蔵入りになっておりました。

書いてないけど、リヒテンシュタイン城です。(元のモデルはという意味ですが)

リヒテンシュタイン城と書くと「リヒテンシュタイン候国」のお城を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

でも、違うんですね。これはドイツにあるお城なんです。このお城は「Schloss Lichtenstein」でリヒテンシュタイン候国は「Liechtenstein」なんですよ。このお城はドイツのバーデン・ヴュルテンブルグ州にあるお城です。

本物のリヒテンシュタイン城はこんな箱絵のようなのどかな感じではなくて断崖絶壁に建てられてます。

左はNOCH製のお城。こちらは山崎さんのところへ行きました。FALLERのはNゲージ用なんですが、1/220にしても少し小さめのような気がします。なんでそんなに大きさにこだわるの?って聞かれたことがありますが、だって人形を配置したときに人が屈んでくぐるような門はおかしいでしょ?単に背景として使う分にはいいと思いますが。

途中経過がなくて申し訳ない!いや~箱の状態に組み上げるだけで大変でした。歪みさえなければ、合いはいいので良いキットだと思います。2年も組み立てる気がなくて放置しているといろいろ欠品パーツがあったりしてそれはまた大変。。適当に作ったりして追加してますので、これがキットのままだと思わないでくださいね。

今は塗装で悩んでます・・・正面の壁をいろんな色でタイル状に塗ってお試し中。

塔だけ白いのは変!とお思いでしょうが、実物がそういうカラーリングなんですよ。。

リヒテンシュタイン城の歴史について

中世の騎士、フォン・リヒテンシュタインを題材に書いたロマン小説「Lichtenstein」を1826年にヴェルヘイム・ハウフが書きます。この本に感銘を受けた(のかどうか知りませんが)ヴェルヘルム侯爵(Urach ウラッハ)が1837年にこの土地を手に入れたことからここに建設したお城が「Schloss Lichtenstein」です。フォン・リヒテンシュタイン家は17世紀に没落したようですが、実在してますので元々はお城があったものを再建したのかもしれません。ただし、建設したお城はCarl Alexander Heideloffが設計してますので、別物と考えたほうがいいでしょう。同じような名前の人が出てきてややこしいですが、現在もこのヴェルヘルム侯爵の子孫にあたる方の所有ですが、一般公開もされています。バーデン・ヴュルテンブルク州(州都はシュツットガルト)のHonau(ホーナウ)に近いところにあります。一度行ってみたいところです。

実際の地図を見るとUlm(ウルム)とTübingen(テュービンゲン)の街道の間にあり、山道の崖側に位置していることから戦術的には最適な場所かと思われます。(戦略的にはわかりません)なので、元々この位置にお城があってもおかしくはないでしょうね。ただ、この外観は「戦う」って感じではないです。Schlossと呼んでいますが、一般的には宮殿のことを意味し、この場合はヴェルヘルム侯爵の別荘みたいな感じだったのでしょう。中世にロマンを感じる人は今も昔もあまり変わらないんでしょうね。(お金の掛け方が半端じゃないですけど・・・)

実物のリヒテンシュタイン城の写真を見ながら、塗装です。塔だけ白いのはなんとなく慣れてきたけれど(笑)石垣のモールドがこのキットにはないのでなんだかいまいち。

とりあえず2面だけは適当に塗っては見たもののどうかなぁ?

お城の壁面はいまいちなんですが、やる気がなくならないうちに土台作ります。土台はウレタンフォームで4cmのものに2cmのものを貼り付けて6cmにしています。形は適当に切り刻んでます(笑)

大きさがよくわからないと思うので私の手と比較・・・握り拳くらいだと思ってください。意外と小さいですよ。

電飾は中に入れて光らせてもいいのですが、現代の観光地のお城にしたいので夜は閉まっていて町のシンボルとしてライトアップされているという姿にしたいと思います。LEDはチップでももちろんいいのですが、5mmのLEDがたくさんあったのでこれを10個使います。先端を削って平らにしてあります。土台には門以外の部分に穴を開けて埋め込めるようにしてあります。

LEDの固定は木工用ボンド。適当に丸やら四角に遮光してみましたがあんまり変わらないみたいです。

お城を載せてみるとこんな感じ。。もうちょっとスポットライト的に上の方まで照らす感じにしたかったのですが、スペースが狭いのでダメですね。。

土台の周りはプラスターで成型します。ハケで適当に塗っていきます。なんだかデコレーションケーキみたい。

30分くらいでプラスターは乾燥しますので、表面を岩の感じに仕上げていきます。この辺はほとんどイメージだけで作るしかなさそうです。写真の状態は表面を仕上げてグレーに着色している状態です。かなり白いグレーです。

グレーの上からアンバーを塗っていきます。

写真だと色合いの変化がわかりづらいですね。。左はアンバーの上から濃いグレーを塗ったところで右はさらに陰影を付ける為にさらに濃いグレーでポイントを塗っています。

お城を載せて色合いを確認中・・・まあまあじゃないでしょうかね。

緑のスポンジでLEDや岩肌の変なところを隠していきます。切立った崖のイメージですので、そんなに青々とすると変なのでほどほどにしときましょう。

これだけだとちょっと暗い感じなのでレイアウト設置時にはもう少しライトアップする必要がありそうですね。。

ようやくお城が完成しました!

跳ね橋もこんな感じ。。ワイヤーはマグネットコイル用の線です。0.2mmで穴を開けて通してあります。

 

裏側はこんな感じです。屋根上の金色のものは旗ではなくて、風見鶏らしいです。一部エッチングパーツを貼り付けたりしてますが、ほぼオリジナルです。

ユザワヤへ買出しに行ったらジュエリーパーツコーナーに鎖がありましたので付け替えてみました。穴開けて鎖を通すのは無理そうなので、マグネットワイヤーを切断して両端に通して固定。ちなみにマグネットワイヤーは0.1mmです。

ちょっとオーバースケールですが、ワイヤーだけよりも雰囲気がよくなりました。

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