DCCconcepts製のCobalt-SSです。ポイントデコーダとしては少し大きめです。青い基板部分はタバコ1箱分くらいでしょうか。これ1台に2個のアドレスを制御可能です。2個のアドレスと書いたのは、接続するモーターを2個接続するケーブルも同梱されており、待避線のポイントのように同時に同じ方向へ切り替える場合には1つのアドレスで制御できるようになってます。
真ん中は電源(12~24V)、両脇のスイッチはリセットスイッチです。
反対側の真ん中コネクタも同様に電源です。DCCの場合には線路出力をここへ接続します。反対側はデイジーチェーン状に接続していくときに使えるようです。「ADJUST」は後に出てくるモーターの可動範囲を制御するものです。横にあるLEDの表示で可動範囲の設定がわかるようになってます。
長手方向にはスイッチ2個とコネクタ類です。左の「SET/RUN」はSETにして、コマンドステーションから設定したいアドレスで切り替え動作を行ってRUNにすれば、そのアドレスで動作するようになります。その隣は「MOM SWITCH」でここにプッシュスイッチとか付ければマニュアルで操作が可能。「LED/SIG」は切り替え方向の表示や信号機のLEDを切り替えに合わせて制御できます。「SPDT-SW2」クロッシング部分も含めてギャップを切って極性切り替えしたい場合に使うらしいです。「FROG PWR」はフログ部分への給電用です。その右の白いコネクタがポイント切り替えモーターへの接続コネクタです。「CW/CCW」は切り替え方向の変更となります。
モーターはたぶん小型のものでネジを回転させて金属部分を前後してポイントを切り替える方式です。
とりあえず、メルクリン製ポイントに接続してみたところです。真横から前後に駆動する形は、H0はそのままいけるようですがZだとちょっと大きくて目立ちますね。複数の金属棒が付属していて、いろいろなポイントに合うようですがZは無理なのでピアノ線で接続しました。可動範囲は最小にすれば大丈夫です。
アドレスの設定等、操作は簡単でなかなか丈夫そうです。切り替え表示用のLEDを駆動できる出力も用意されていたりと使い勝手は良いですね。
ただ、Zだと駆動モーターが大きいのと可動範囲を最小にすると位置を覚えているわけではないのでズレていってしまうことがあり、動いているけども切り替わっていない・・ということも。横に設置するよりもテコのようにして可動範囲を広げればOKなのかも。マニュアルは簡易とは言えないですが、簡単にがコンセプトなのかLEDの出力に使う端子の電圧や電流値がわからないとか今一つな部分も(測定したからイイですけど)
2020.3.14 追記(備忘録的な感じではありますが・・・)
しばらく操作してないと忘れてしまって、マニュアルと言っても折りたたまれた紙に書いてあるだけ。もちろんPDFでダウンロードできますが。
1.アドレスの設定
SET/RUNスイッチを「SET」にしてコマンドステーションから変えたいアドレスで切り替え操作すると変わります。再び「RUN」にしてコマンドステーションから切り替え操作すると②に接続しているポイント切り替えのモーターが動くはずです。ちなみに金属のケースを挟んで2組のデコーダーが搭載されているので、別々のアドレスが設定できます。
2.モーターの可動範囲設定
「ADJUST」を時計ドライバー等で回すと可動範囲の設定ができます。隣に搭載されているLEDで「S」「M」「L」「XL」で表示されます。
金色の小さな金属部分が、この写真だと上下に動く範囲が調整できます。前述のようにネジを回転させて前後に動かす方式のようです。ただし、中にスイッチが入っているわけではないので限界位置に来ても動こうとするので注意が必要です。センター位置を覚えているわけでもありません。結局のところ、可動範囲はモーターを動かくパルスを出している時間を調整しているだけです。そんなに精巧に出来ているはずもなく、微妙に位置がずれてきます。
動かしている最中に逆向きに信号もしくはスイッチ(付けていればですが)を押すと、反対方向へ動くのでそれによって可動位置をずらすことも出来ます。可動範囲が大きいと、限界位置まできて唸っていますし、可動範囲が小さいと位置そのものがずれてくるので調整が面倒です。真ん中あたりで中くらいの可動範囲がいいんでしょうね。
3.その他の端子
「MOM SWITCH」はプッシュスイッチを付けると手動で切り替わるようです。試していませんがMONと書いてあるので、きっとモーメンタリスイッチ(押している間だけON)を接続sるんでしょうね。押すと切り替わるのか、押し続けるのかわかりません。
「LED/SIG(5V)」はコントロールパネル等への表示用LEDの出力です。5Vと書いてあるので5V出力なんでしょうが、どちらが+とか-とか書いておらず不親切です。電流制限もされているのかも不明。マニュアルの絵ではダイレクトにLEDが接続されていますがアノード/カソードも印がありません。調べてみると真ん中の緑が5V出力で、赤と黒がそれぞれの位置(-)でした。電流制限用に470オームを入れて点灯させてみました(写真がありません・・)この信号をフィードバックモジュールでPCへ返すと、ポイントが切り替わったかどうかのセンサーとして役立つはずです。「はず」というのは、モーターが動いたことで点灯しているわけでなないようで、信号を受信したので切り替えているようですので、物理的に切り替わったかは不明だということです。
「SPDT-SW2」は絵と文章を読む限りでは、非選択式のポイントを選択式に変更するために切り替わっていない方向の線路への給電をOFFにするためのものらしいです。
「FROG PWR」フログの極性切替用の出力です。これも前述のLED出力同様に切り替わっていないのに極性反転が起こるかもしれないので、FROG JUICERを使った方が賢明でしょう。