3-2.列車位置検出回路 (DCC&PC)

PCで自動化を行う上で、列車の位置を検出してコマンドステーションにフィードバックしてやる必要があります。

磁石でリードスイッチを作動させたり、電流を検知するものなど様々なものがあります。

DCCメーカーからも各社Block Occupancy Detectorという名前で製品が出ています。しかし、どれくらいの距離(または数)でギャップを切って検知すればいいのか、いろいろ実験してみないとよくわかりません。やはりこれは自作の方がポート数なんかも変更できて良さそうです。

 

タイトルが「DIGITAL COMMAND CONTROL」・・という本がありまして、以前から見てはいたのですがとっても簡単な回路が載ってます。フォトカプラ側に抵抗が必要なんじゃない?とかいろいろ疑問な回路ですが、簡単なのでとりあえずは作って実験です。

 

2個の素子を半田付けするだけなのであっという間。フォトカプラの2次側には、ONしたときにわかるようにLEDを接続してあります。検知するとLEDが光るということです。

 

黄色矢印部分にギャップが切ってあって、DCCデコーダが載った車両を左側へ走らせています。右の写真のようにギャップを越えるとLEDが消灯していますね。

 

室内灯が付いた車両を今度はギャップを切った左側から右方向へ進入させます。両方の台車で集電していますので、車体がギャップを越えるとLEDが点灯します。室内灯はせいぜい7mA程度なので、これでも検知できるということですね。

シンプル過ぎるのが気になりますが、検出できればいいだけなのであまり凝った回路にする必要もないでしょう。当然ながら、機関車が集電不良で停止すると検知できません。ここはリードスイッチや光センサーなどの方が良さそうにも思えますが、そのセンサー部分に車両が達していないと検知できないので同じではないかと思ってます。この方法の短所としては電圧がドロップすることですが、Zの場合は逆に10V程度にドロップさせたいので好都合です。とりあえずこの方式で進めたいと思います。


2013.05.06 追記

回路はこんな感じです。手持ちの部品で作ってるので適当ですが、ブリッジがDF02、フォトカプラはTLP621です。どれも秋月電子で買えます。

 

実際に基板に組んだところです。1枚の基板に4回路を載せています。シンプルなので、製作にもそれほど時間が掛かりません。ブリッジダイオードが1Aなので、各ブロックには1A以上流せませんがZゲージの1編成でそれほど消費することもないので十分です。

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