2010年8月10日
客車の室内灯は、かつて発売されていたTEE客車以外はまったくありません。ドイツ製だとZ用も売ってはいるのですが、集電部分は改造しなければならず、高価なものを輸入してさらに加工だとやる気がおきません。
そんな折、ふと立ち寄った模型店にNゲージ用の室内灯が中古で売っておりました。電球タイプですが、整流回路も入っていてアクリルの幅も狭くてZでもなんとかいけそうです。なにより中古で240円は安い・・・
ちなみに製品はTOMIXのTCS-783。LEDタイプもあるようです。新品だと7~800円くらい。
まるで測ったように長さも幅もぴったり!と思ったら、屋根を止める支柱に引っ掛かります。削ればいいですね・・
奥に見えるのが集電用のバネで、その下に整流用のダイオードが2個、コンデンサがつながっていて電球へと接続されています。プリント基板には「+」の表示があります。電球を外してCRDと3mmのLEDを取り付けました。
回路はたぶんこんな感じです。点線で囲まれた部分が、電球が付いていた部分で図のように変更しています。
台車の集電板を製作します。一般的にはリン青銅板ってことなので、タカチのRP-S1という0.1mmのものを購入しました。180mm X 100mmで180円くらい。通販でも買えます。薄いのでハサミで右のような形に切り抜きました。長さ15mm、真ん中が幅4mm、車輪への接点部分は1mm程度です。
台車のピン中央に0.6mmの穴を開けています。集電板も同様に穴を開けて台車の寸法に合わせてちょっと切り詰めました。
こんな感じに収まります。集電板には0.26mmのジュンフロン線を半田付けします。この線の外形が大体0.6mm。
集電板は車軸が当たるように曲げて、中央部分を接着します。配線は台車中央に開けた穴を通します。
アクリルの赤矢印部分を削って当たらないようにしてます。100円ショップで売っている「ダイヤモンド平ヤスリ」がちょうどぴったりで、側面で削ると楽チンでした。台車からの配線を余ったリン青銅板に半田付けして、室内灯ユニットのバネが当たるように床へ両面テープで接着しました。これで屋根を取り付けると完成です。
多少、アクリル部分が窓へ掛かりますが気になるほどではありません。LED1個なので遮光用にアルミテープを貼り付けているものの、やはり1箇所が強く光っているように見えます。もうちょっと側面を遮光してみれば改善されるかも。
最初に考えたほど、簡単な改造ではありませんがやはり室内灯が点灯するといいですねぇ。