1-5. MAGNE-MATICカプラー

2005年9月17日

MAGNE-MATIC
Couplerの取り付け

Zゲージのカプラーはメルクリン製のものとMICRO-TRAINS LINEから出ているMAGNE-MATICカプラーがあります。MAGNE-MATICカプラーは他のゲージでも使われているナックルタイプのものです。昔はケーディーカプラーと呼ばれてました。

本物のヨーロッパの車両は現在では密着連結器もありますが、一般的にはフックに鎖で接続するタイプです。自動連結器ではなくて人が引っ掛ける必要があります。鎖でつながれているだけなので、押すためにバッファーと呼ばれる緩衝器が付いているのもヨーロッパの車両の特徴ですね。日米の車両はナックルタイプの連結器ですから、そのまま連結器で押していくタイプですのでこのバッファーが車両についていません。


左の写真がZゲージ用のMAGNE-MATICカプラー(以下MMカプラーと呼びます)2種類です。901がMEDIUM、902がSHORTと書いてありますが、連結器の長さに違いがあります。この2種類ともメルクリンカプラーの置き換えタイプですが、この他に車体にマウントするタイプも売ってます。1袋4個(2両分)が入っています。ちなみに米国のショップで1袋$3.40でした。右はHEIGHT GAUGEと書いてある通り、カプラーの高さを測るものです。

左が901、右が902です。901の方が1.1mm長いです。MICRO-TRAINSや米国のWebサイトを見るとメルクリンカプラーの置き換えは902と書いてあるのですが、ヨーロッパ型の車両はカーブでバッファー部分が当たってしまい基本的にダメです。バッファーの無い米国型ならば問題ありません。買ってみてから気が付きました。901を発注し直して届くのに1ヶ月・・・これは発注したお店の選択ミスでもありますが・・・


こちらは920 HEIGHT GAUGEです。線路に置いてカプラーの高さを測る治具とカプラーから下に延びている開放用ピン(TRIP PIN)の高さを測る治具の2種類が入ってます。カプラーそのものの高さに関して言えば、メルクリンカプラーの置き換えですから特に問題ありません。車体へ直接マウントする場合には必要でしょう。開放用ピンの調整は必要です。あまり垂れ下がっているとカーブで線路に接触する場合もありますし、曲げすぎると開放されない時があります。そんなにシビアではありませんがこういう板である程度合わせておくといいでしょう。

こちらはカプラー組み立て用の治具類。車体マウント用の組み立てに使います。右端は「N」と書いてますがTRIP
PINの調整用板です。これは単に0.25mm厚の板が来るだけなので他のもので代用できそうです。


カプラー取り付け編

キットですので組み立てる必要があります。1個のカプラーを組み立てるのに必要な部品はこの4点です。

上側になる方に開放用ピンを差し込みます。このピンは細く削ってある方を差込みます。良く見ないとどっちだかわからないですけど(笑)

下側になる方に開放用ピンの部分を通します。この状態で通常のメルクリンカプラーと交換すればいいわけです。

こちらはRe460の台車のカプラーを交換しているところです。スプリングはどちらのものでもいいのだと思いますがMMカプラーに付いている方がちょっと強めです。

車輪を付けて組みあがった状態。この状態でHEIGHT GAUGEで開放用ピンの調整をしておく必要があります。

動力車は分解可能なので交換も楽ですが、貨車や客車は分解を考えていませんのでカバーを外す等の加工が必要です。


R145でのテスト風景。右の矢印部分が客車のバッファーですが、MMカプラー上部が当たっています。脱線したり外れたりするほどではありませんが、勾配やねじれがあるとダメでしょうね、きっと。。バッファーを削るか、車体マウントタイプにした方がいいのでしょうね。


R195では特に干渉もなく問題ありません。


901 MEDIUMタイプだとメルクリンカプラーと連結間隔は変わりません。正面はなんとなくスッキリしますけど。バッファー部分を削る覚悟があれば902にして連結面を2.2mm短縮することはできますが・・・


UNCOUPLER編

実際にUNCOUPLERを使って開放機能を試してみましょう。


こちらが別売の921 UNCOUPLERです。単なるマグネットのようですが・・2個入りがやってきます。右はMICRO-TRAINSから新しく発売された道床付きレールのUNCOUPLERレールです。


マグネットタイプは線路の下に配置するだけです。配線もなにも無し。厚さは3mmです。道床付きの方はすでに配置済み。裏返さないとどれがUNCOUPLERレールだかわかりません。

通常の連結状態です。

UNCOUPLERの上でカプラーが開いている状態です。実際にはテンションが掛かっていると開かないので、機関車で貨車を押してやると開きます。低速で微調整ができないと辛いところですね。

そのまま離れれば開放完了です。UNCOUPLER上だとカプラーそのものが左右に開いているのがわかりますでしょうか?

上記の状態で貨車を押してやれば連結することなくカプラーの内側同士で押して行けます。

任意の場所まで押して行って離れれば開放完了。メルクリンカプラーだとこれができないですね。

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