1-2. マルチユニットの集電を改造する

2004年8月4日

マルチユニットの集電を改造する(ICE 8871)

ICE(イーツィーエー)は最新版のICE3も好きですが、無骨な感じがするICE1がもっと好きです。ミニクラブではICE1のプロトタイプであるICE-Vがモデル化されています。もうひとつ88711という米国でデモンストレーション(ニューヨークーワシントンD.C.間)で営業運転したモデルが出ています。こちらは先頭車両の側面に「ICE」の大きな文字が入ってますが、スカート部分に「AMTRAK」の文字。

実物と同じように両端の車両が動力車になっています。機関車2両買ったみたいでちょっとお得な感じがしますね。。

さっそく走らせてみると直線はいいものの、急なカーブだと動きが怪しい・・・・

とりあえず、分解!

思ったより凝った構造になっていて、連結棒で結線されているようです。中間車両にも真鍮の板で電気が導通するようになっています。どうもこの連結棒の接触が悪いみたい・・・4両全部磨いてどうにかまともに走りました。でも、こんな面倒なメンテナンスはちょっと・・・・

改造しましょう!

分解したついでにどんな回路になっているか見て見ました。

どうやら、進行方向によって片側の動力車からのみ電気をピックアップするようにしてあるようで例の連結棒からの電気が接触不良を起こすと、片一方の動力車は動かなくなり停まってしまうようです。(もう一方のモーターは回ってるんですけどね)

また、デメリットとしては必ず2本のダイオードを通ってモータに給電されますので1.2V程度は電圧降下が起きてしまうということですね。

進行方向でスイッチを切り替えるレールとかラインナップされてますから、その辺との兼ね合いでこんな構造になってるんでしょうね?

私は、なるべくメンテナンスフリーで快調に走らせたいので連結棒による集電はやめて各動力車個別に集電するよう改造することにしました。

改造・・・といってもいたって簡単です。

モータと車輪の集電ブラシ間にあるダイオードをショートさせてしまうだけです。

きれいにハンダ付けしておけば、元の状態にも戻せます。

ちょっと写真ではわかりずらいですが、白い矢印部分のダイオードを針金でショートさせています。水色の矢印部分はパンタグラフとのコンタクトですので、この上をふさがないように注意してください。

2両とも改造すればそれぞれ連結しなくても走ります(笑)

こうやって走らせて見ると、やっぱり微妙にスピードが違うんですね。編成で走行中はどちらかが引きずっているか押している状態なんでしょう。こればっかりはどうしようもありません。

改造後は快調です。停まるようなことはありません。

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