1-1-2. デコーダーの大きさと電圧

Zゲージに搭載するためには、車両に収まるサイズのデコーダーを探さないといけません。もっともVelmo等からのドロップインデコーダーならそのまま対応している機種へ搭載できます。

アナログのRe460の下にある配線付きのものがDCX74、その下がDH18A、その左はDHL05(たぶん)下の大き目のものはDE25x4szrとVelmoのドロップインデコーダーです。真ん中の白いコネクタはデコーダーではなくて、DH18Aを接続するコネクタのみが搭載された基板です。

大きさとしては、DCX74が13mm X 9mm X 1.5mmで、長さ方向よりも幅が約10mm以内でないと収まりません。DE25x4szrはオリジナルの基板と同様に収まるよう幅が8.4mmになってます。Velmoのようにオリジナルとまったく同じ形状にはなっていませんが。最近では5mm X 7mmのサイズもあるようで、微細化という意味ではすごいですね。

コネクタに関しては、ケーブルではなくてデコーダーから針金のような線を出しただけのNEM651から始まって、PluX12、PluX16、21Pin、写真に映っているのはNext18コネクタのDH18Aですが、乱立してこれ以外にもありそうです。巨大なコネクタで接続する方式は、Zゲージでは不可能なのでコネクタ戦争に巻き込まれないで済みますが、せいぜいNext18(携帯用のコネクタらしい)だとVelmoもサウンドデコーダーで使ってますので可能性がないわけではありません。不慮の事故でデコーダーを焼いてしまったりもありますので、脱着できた方がよいのですが機構部品は高く付きます。

上記はD&Hのデコーダーのスペック表です。小さいものを選択するとDH05Cとなります。Velmoのドロップインデコーダーも中身はDH05Cです。ただし、小さいものを選択すると、Maximum operating voltageと書いてある部分が、たのデコーダーが30Vまで耐圧があるのに対して、18Vとなっています。また、Total load(総負荷)が0.5Aと出力も小さくなります。Velmoのデコーダーに16Vちょっとを間違って印加して、焼いてしまったことがあります。あまり設計に余裕がないということでしょう。小さくするのが優先ということですね。NMRA等の規格はありますが、あくまでも「推奨」しているだけで必ずNMRA規格通りに作られているわけではありません。供給電圧がモーターにも印加されますので、メルクリンモーターが最大10Vであることを考えれば、コマンドステーションから供給する電圧もせいぜい10~12Vくらいにするでしょうから問題ないとは思います。

 

CT ElektronikのDCX65は、6mm X 5mmと2019年現在では一番小さいのではないでしょうか。ただ、スペックは耐圧21Vまでいけるようですが、モーターへの供給が3~8Vとなっています。ファンクションの出力も5Vになっているので、内部で電圧をドロップさせているのでしょう。これで4ファンクションというのもすごいです。Tゲージ用て・・・1/450。

CT Elektronikの製品は、いつも買っているドイツのショップでもあまり扱いがなくていつ入荷するのかもわからないので、DCX74から購入したことがありません。メルクリンの3極、5極モーターとの相性は良いのですけどね。

出力の電流値は、0.5Aでも大丈夫なのかもしれませんが3極、5極モーターだと定常的に200mAくらい流れていたり、起動時にはもっと電流が必要な個体もあったりして不安です。最近のコアレスならせいぜい50mA程度なので問題ないかと。

DCC化していると、すべてコアレスモーターに改装したくなるのはこういうところからも来ています。

1 visit(s) today
最近の記事