3-22.ホームの高さ

Zゲージを始めた時に最初に買ったストラクチャ(駅)はシャトー・デー駅でした。まだ何もわかってない頃でしたので、「プラットホームは別売か?」って思ったほどホーム部分の低さにはびっくり。日本だと大体ホームと電車の床の高さは同じですものね。もうこの駅も手元にないので正確にわかりませんが、ホームの高さは3mm程度だったのではないかと思います。

「青い本」を見るとホームの高さは7mmで、線路面までの高さが3mmという図が載ってます。左側は貨物ホームでちょっと高めですね。

「青い本」の寸法は、NEM102で規定されている建築限界に基づいています。こちらの表記だと線路面から4mmになっています。

レイアウトを作る際に、線路とホームの高さ関係を考えるのは当然としてもその前に道床があります。上図はNEM122で規定されている道床の図です。Zだと線路面まで4mmになってますね。この道床はスタンダードな寸法だと思いますので、実際には地方鉄道やその他低規格だと形状が違うのかもしれません。また、模型でどのように表現するのかは各個人で思いも違ってるでしょうからこれを参考にするという程度でしょう。これでいくと路盤(レイアウトの板面)から8mmの高さのホームまで大丈夫ということになります。

実際にメルクリン線路の厚さを測ってみると3mmは無いですね・・2.6mm前後・・・いずれにしてもNEM122のような道床にする場合には1~1.5mm程度は線路に下に何か敷いてかさ上げする必要があります。大抵の方々は吸音効果も考えてコルクを敷いたりしますので、NEM122に合わせる場合だと幅16mmにしてその上からバラストを撒くとちょうどいいかと思います。

私の場合はMERKUR STYROPLASTという製品を使っていますので、道床の形そのものは成形しなくても簡単です。

ちなみにこの製品を使った場合には路盤から線路面までは約5.8mmになります。すると路盤(レイアウトの板面)からだと9.8mmの高さのホームまで大丈夫ということになりますね。

こちらはコーヒーテーブルレイアウトの駅舎前のホームです。このホームの場合は線路面から約1mmの高さで作ってあります。MERKUR STYROPLASTの道床を使ってますので、実際には5mm厚のスタイロフォームを貼り付けているだけです。

実際に車両を置いてみるとこんな感じです。台車が見えてドアまで1段登らないといけないなぁ・・っていうくらいの高さになります。

島式ホームの方は少し近代的な設定で、高めに製作してあります。

島式ホームに車両を置くとこんな感じです。ドアが開けば一番下のステップと同じくらいかなぁ?・・といったところです。大体線路面から4mm弱くらいになっています(実測値)

実物の話が最後になってしまいましたが、旅行ガイドに載っているのを見ると約22cmのステップが4段・・・と書いてあり、写真(左)を見る限りではさらにホームまで1段分ありますね。たぶんこれが大都市のターミナルではないホームの一般的な高さなんだと思います。さらに田舎にいくとフォーラムでも話題にありましたWintersdorfはまるで地面のままのようですが、黄色矢印部分に盛り土を止める石があって若干は盛り上がっているのだろうと推測されます。大都市のターミナルだと客車の2段目のステップと同じくらいの高さなんじゃないかと思ってますが・・・あくまで推測です。Sバーンなんかも同じくらい高めになっています。これはステップがあると乗り降りに時間が掛かるので、通勤電車や地下鉄は床と同じくらいの高さにしてあるはずです。他の国には乗り入れないので自国だけで決められるっていうのも理由のひとつでしょうね。

 

左がマリア・テレジア号です。Euro Cityのように国際列車だとホームの低い高いがいろいろでしょうね。右が管理人がマネして撮影したコーヒーテーブルレイアウト上でもEuroCityです。ちょっとホームが高いかなぁ?

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