1-3. トレインスコープ

2005年9月10日

トレインスコープ

トレインスコープという小型カメラです。車両に搭載してワイヤレスでTVに画像を写すことができます。以前からありましたが、Zゲージにはやや大きいのが難点でした。今のバージョンは”Zゲージから・・”と謳っているとおりかなり小さくなっています。カメラ本体はほぼ車両の上部と同じ大きさです。価格も安くなっていて、左の受信部（TVに接続）とセットで9800円。バッテリも付属していますが、線路からの給電にも対応していて５V以上あれば線路からの給電に切り替わります。優れものですね！

何に搭載しようか悩んだ挙句、選んだのがSBBの運転台付客車。ヘッドライト用に台車に集電シューがついているので加工が少なくて済みそうだからです。2両あるので1両はつぶしてもイイヤってのもありますが。。

台車付近はこんな感じです。台車の両端上部にピンが出ていて床を貫通しているところに板で押さえて集電するというもの。

そのまま載せて固定すればいいんですけど、模型の場合は急カーブなので曲線では外側の風景ばかりが映ってつまらなさそうです。そこで台車と共に首を振るように加工することにしました。写真のパーツはKibriのなんだかわからないパーツ（笑）貨物セット（？）みたいなやつにありました。それに1mmの真鍮パイプを差し込んで固定してあります。

台車にも0.9mmの穴を開けてグッと押し込んで固定しました。

カメラ本体はさらに大きいのでプラ板に穴を開けたものを接着。とりあえず前方を長くしてあります。これは、カメラからの配線が大きく左右に振らないように考えた結果です。

台車の振りに合わせてカメラ台も左右に動いていい感じです。高さ方向もトランクレイアウトの低い鉄橋下を考えるとこれが限界のようです。

ヘッドライトのLEDに給電していたプリント基板から棒だけ抜き取ります。

前後の集電シューを配線でつなぎます。

回路本体の給電用配線に集電シューからの配線をつないでカメラ、回路本体、電池を両面テープで車体に固定します。

線路に置いて電源ON！おぉ！！映るじゃないか（当たり前）しかし、ここからが大変。カメラの配線に引っ張られるので、台車が曲線で追従できないのです。また、集電もあまり調子が良くなくてブチブチと切れてしまいます。台車の追従はおもりを追加していけば改善されますが、あまり載せすぎると機関車で押さないといけないのでカプラーが限界を迎えます。Zのカプラーはあまり重いものを押すことを考えてませんねぇ。。カメラも前寄りに加重を掛けるようになっているので、台車の後部車輪が浮き気味になってしまうのも問題。カーブの坂では必ず脱線してしまう有様・・・

（ビデオキャプチャボードが今のところ無いので、TV画面をデジカメで撮影してますので縞模様が出ていますが実際の画像はもう少し鮮明です）

途中、試行錯誤を繰り返してなんとか改善したのがこちら。カメラ台は切り詰めて前後のテンションが同じになるように調整。車体前後に鉛のおもりを追加しました。前部の台車から集電を諦め、後部の台車のみで集電しています。

まだ、完全に固定してません。

こちらがカメラ本体部分です。バランスよく搭載してあります。カメラから出ている配線が太くて、途中で継ぎ足したりいろいろやってみましたが改善されず、とうとうカメラ本体をバラして基板からの配線を細いものに変更しました。これはかなりの効果があります。（もう保証は受けられなくなりますが・・）一応、前部にも鉛のおもりを追加。

後部台車から給電してますが、かなり効率が悪いので直接配線を台車に半田付けして床の穴を大きくしてあります。集電改善と機関車での推進運転時の浮き上がり防止で鉛のおもりを追加してあります。

これでなんとかトランクレイアウトを周回できるようになりました。R145の急カーブでも問題ありません。

ホームから貨物駅方向を撮影している状態です。カメラ本体が首を振っている効果があるのかどうかわかりませんが欧州型の長い車両に搭載しているので多少はこの方がいいんではないかと・・・どうでしょうね？こんな面倒な加工するよりももっと短い車両にそのまま固定した方がいいかもしれませんね。ま、台車とカメラは完全に固定されているわけではないので、複線で隣の列車をナナメに撮影なんてこともできそうです。

レイアウトも視線を下げて見ると違った感じがしますが、車両から見る画像はさらに新鮮で楽しいですよ。