Gotthardレイアウトは、隠しヤードの8個、中間駅に4個の計12個のポイントを使っています。
左の写真のようにロクハン、メルクリン、アトラス(この他にMTLとかあります)右の写真は中間駅部分の自作ポイントです。Fast Trackからジグとか買えば、割と簡単に出来たりしますし、挫折しましたがN Tramのコード40のポイント(3分岐もあり)もあります。
DCCで使うのは、非選択式と呼ばれる分岐方向によって電気のON/OFFが無いポイントが良いとされています。アナログだと選択式で分岐方向の線路にだけ電気が通じた方が便利だったりしますが、DCCの場合は常時給電してそれぞれの機関車はアドレスで選択して制御なので非選択式の方がよいのでしょう。自動運転とかしないのであれば、選択式でも考えれば有効な場面もあるかと思います。
■中間駅のポイントの変遷
中間駅部分は、当初自作ポイント(ロクハンは見た目がカッコ悪いので)+余っていたポイント切り替え器(フルグレックス製)を取り付けてLDTのポイントデコーダーで制御しておりました。
フルグレックス製(旧レマコ製)のポイントマシンはちょっと耐久性がないというか、私の取り付け方が悪いのか動作不良が続出したので、Tortoise(トータス)に変更しました。特にスローアクションに拘ったわけではありませんが、制御しているLDT製のポイントデコーダーがモーター駆動用だったからということが大きいです。
Tortoise(トータス)のポイントマシンは、ストールモーターらしくて当時ストールモーターの意味を理解していなかったため、時々ポイントの開方向がおかしいという状況に。Tortoise(トータス)の場合は止まっていても電流が流れ続けて、モーターが焼けない程度で片側に押さえつけていないと動いてしまうようで、その後ストールモーター対応のデコーダーに入れ替えました。アメリカ製はコネクタもドライバーで押さえて簡単に押し込めるタイプでいいですね。フルグレックス製に比べて動作が静かなのもよいです。
Tortoise(トータス)側がエッジコネクタになっていて、半田付けする以外に方法が無くてカッコ悪いですね。Digitraxもそうだけど、コネクタにする方が利点があるのか不明。
その後、またまたアトラスからDCCフレンドリーとの謳い文句で新しいポイントが発売になったので、中間駅部分もすべてアトラス製ポイントとフレキに交換しました。
ポイントマシンもサーボに換えて、デコーダーもTamValley製のQuad Picへ変更。3回も変更するとは思ってませんでしたが、たぶんこのままでしょう。
いずれのデコーダーも線路と一緒に這わせてあるケーブルから信号を入れています。レールからDCC信号を取ると電流検出してしまうためです。なので、4個制御タイプなんかを導入しているわけですが、たまたまポイントが同じ場所にあるからいいですが配置によっては無駄も出るでしょうね。小さい1個制御タイプのデコーダーでもいいですが、レイアウトに固定できるようになっていない(大きなH0とかだと道床の中に入れる?)ので固定方法は工夫が必要かと思います。
■隠しヤード部分のロクハン故障
隠しヤード部分のデコーダーはこれもLDT製で、中間駅で使用したモーター用とは違うものです。1枚で4個のポイントを制御できます。
ロクハンポイントは、「パチンパチン」と小気味良く切り替わっていいのですが、自動運転だと頻繁に切り替わりますし、試走させるたびに動作させる必要があります。そうしているうちに切り替わらなくなり、開方向ではない方向の列車が進入して焼けてしまったりして交換するはめに。。
実は、ループ部分にも最初はポイントを組み込んでいてグルグル回る無駄に長い線路をヤード代わりおよび追い抜きに使えないかなと画策していたのですが、ロクハンポイントの不具合多発で断念。。
どうも問題は、内部のネオジム磁石で小型化には良いものの頻繁に切り替えるとコイルが熱を持ってネオジム磁石は熱によって磁力を失ってしまうため、切り替わらなくなってしまうようです。接着剤で固定しているので、剥がしてネオジム磁石だけ交換とか結構大変でしかも頻繁に起こってしまうのと、開方向ではない方向から進入した場合はショートして内部が溶けてしまう状態になるので、新品交換するしかなくてこの段階で諦めてしました。
救世主としてアトラスから出たポイントです。枕木間隔がアメリカンですが、あまり気にならないです。フログ部分は電気的に分離されていて、別線をつなぐようになってます。
純正でポイントマシンとか用意されていないのですが、前述のQuad Picとサーボの組み合わせで構成してます。Quad Picの良いところは写真のような個別のスイッチ(LED付き)を付けられるところで、PC側のソフトとは関係なしで左右に切り替えが出来ます。起動後のどうしても開方向が合っていない場合があり、手動で確認して切替える場合は便利です。線を伸ばして制御パネルみたいにも出来ます。
■その他のポイントデコーダー
コーヒーテーブル解体後の新しいレイアウトに使用し始めた(けど辞めちゃった)デコーダーがDCCconceptsのCobalt-ss。堅牢な筐体でコネクタに接続するとすぐ使える・・っぽいところが気にいてました。
設定もイージーでなかなか良い感じではあります。
ネジで止めるタイプのユーロコネクタ(?)はどうも慣れません。あまり細いと止まらないし。
リニアに動く可動部分もコネクタで挿して使うだけでシンプル。
ただ、Rocrailから制御すると時々動かなくて何が原因だかわからず。別のDCCconcepts製品だとZ21からの制御で指定するアドレスは4足せとかいろいろ情報はあったんですけども、2個載っているこのタイプは関係ないはず。。取説も1枚の絵だけだし、LEDそのまま接続して大丈夫なのか?+とーの表記も無いし・・・
まあ、普通に使えば良いデコーダーなんでしょうね。きっと。PC側からの制御はログ見てもコマンドは送っているように見えるので不明。コマンドステーションとの相性なのか、PC側の問題なのか、切り分ける気力もなく断念。使っている実績があるQuad Picに交換することにしました。
■Frog Juicer フログ極性転換の救世主
ポイント部分は黄色のフログ部分がどうしても極性変換が必要で、フログとトングレールが一体になっているロクハンでは開方向が合っていないとショートしてしまいます。メーカーの取説には注意は書いてありますが、どうやって使うのよ?って感じです。
当初、中間駅部分の自作ポイントに付けていたFrog Juicerです。これがあればショートを検知して自動的にフログの極性を切り替えてくれる優れものです。
Frog Juicerの1回路タイプは基板に穴もなくて、どうやってレイアウトに固定するのか?と悩んで接着しておりましたが、2回路タイプに交換してねじ止めできるようになりました。