DE25x4szrモーターへの配線アイデア by oceanさん
メルクリンZゲージ車両のDCC化について
2008年ごろにかがみさんからDE25x4szr(以下DE25と略す)ドロップインデコーダーの提供を受け、手持ち車両のDCC化に着手いたしました。
当初は思ったように車両が動かず、「DCCとはこんなものか」と放置していた期間もありました。色々と試行錯誤した結果、DCC化するにはいくつかの問題点を解決する必要があるということがわかり、その点について記述させていただきたいと思います。
DCC化に適した車両を選択する。
この選択をあやまるとDCC=シビアで扱いにくいといったことになり途中で投げ出してしまうことになると思います。
最適な車両を見つけるには車両整備が行き届いているという前提で、DCC化を予定している車両をDEP1等のコントローラーでスムーズに走るかテストをしてみてください。これで問題なければDCC化してもまず問題ないと思います。うまく走らない場合は車両候補を変更するかモーターを別のものに取り替えてみてください。DEP1等が無い場合はPMW出力の可能なコントローラーでテストをすることをお薦めします。従来のメルクリン純正アナログコントローラーでは見た目スムーズに走行をしていてもDCC化すると思うように走らないケースがあります。この問題の多くは以下にあると思います。
モーターにバラツキがあることを知る。
DCC化するには3極より5極モーターが適していると思います。3極モーターは起動時にモーターが振動して回らないあるいは最高速度が極端に低いといった現象が多く見受けられます。
また5極モーターでも3極ほどの個体数ではありませんが同様の問題がある製品があり、多くの場合電流が流れすぎているようです。私は電気関係の知識が全くありませんのでどうしてこのような問題が発生するのかわかりません。お詳しい方がいればお教えください。
モーターへ確実に給電を行う。
モーターとの接触不良もまたDCCを扱いにくいものとしている原因のひとつといえると思います。元来DE25は基盤を交換しただけでDCC化出来るという点が魅力だと思いますが接触不良が原因で走行がうまくいかないケースが多かったのでモーターとデコーダーは配線をハンダしています。これにより確実性はかなり向上しました。
モーターの配線状況
モーターへの配線は0.56mmのジュンプロン線を使用しています。他の線でも構わないとは思いますが出来れば単芯の物を使ったほうが耐久性やアナログに戻す場合に剥がしやすいといった点で優れています。
配線をハンダする位置はコンデンサーのすぐ下が、その後の取り回しが楽です。DCC化するのであればコンデンサーは必要ないようですがハンダ位置の目安と取り去ってしまうとモーターブラシの固定が若干不安定になるので私は残しています。
基盤への搭載状況
基盤への搭載状況は写真のとおりです。配線がムダに長いのはブラシ交換あるいは清掃時にハンダを剥がさずにそれを可能にするためです。
DCC化に関しては同様の問題で悩まれている方もいらっしゃるかと思います。私が経験した問題点や対処方法が少しでもお役に立てれば幸いです。
(改造は自己責任でお願いいたします。)