3-8. OZD2020 Rocrail自動運転(その5)

Rocrailの設定(ブロック、センサー、ルートの設定)

トラックの図が出来ていると思いますので、それぞれブロック、センサーの設定をしていきます。

 

コマンドステーション(DR5000)とセンサー(DR4088RB)は左のような構成で接続されています。DR4088RBですが、右のようにセンサーのアドレスは17から始まるようになってます。これはLenzの設定かと思われます。今回はDR4088RBは1個だけ使用しています。

■ブロック設定

 

「Tables」の「Blocks」を選択すると設定しているブロックの一覧が出てきます。1-1を選択して、Generalタブを選択すると右のようにID(ここでは1-1)の他、詳細設定ができるようになっています。右側の「Configuration」でいろいろと設定できるのですが、細かすぎてわからないものもたくさんあります。Rocrailを最初に使ったときにまったく動かずに悩んだのが右上の「Electrified(Catenary)」にチェックが入っていて、これは電化区間である設定なのですが、機関車の登録はデフォルトで確かディーゼルになっていて許可されないような設定だったかと思います。分かってくると細かくいろいろ設定出来て便利ではありますが、組み合わせで動かなかったりとちょっと面倒な部分ではあります。

その他「Accept ghost trains」はデフォルトでチェックが入っていませんが、デバッグ中はチェック入れたりしています。これは想定していない列車がブロックに入ると全体的に停止状態(これも別の設定があります)になるのですが、ここにチェックが入っていると無視して動作し続けます。

■センサー設定

 

それぞれのセンサー設定は、「Tables」「Sensors」でテーブルを表示させて設定します。ここではFB17~FB32という名前にしています。アドレスの17~32に合わせています。それぞれ設定しなければいけないのは「Interface」タブで右の「Address」部分にそれぞれのアドレスを設定しなければいけません。ここでは17が設定されていますが、17~32を全部設定します。

■ルート設定

ルートはブロック間の接続と考えればわかりやすいかもしれません。これはソフトが自動的に生成してくれます。「File」「Router」「Routing」を選択すると勝手に生成されます。

 

「Tables」「Routes」を選択すると右のようなルートが生成されているはずです。ここでの手動による設定はありません。

■ブロックに割り当て

「Tables」「Blocks」でブロック一覧を出して、例えば1-1を選択して「Routes」タブを選択してみます。

all enter +

all enter –

[2-1]-[1-1+]=from “2-1″to”1-1”

の3つが作成されています。「all enter +」はブロックの+が書いてある側からの走行でーは逆方向になります。ここで設定するのは、「all enter +」にセンサー「FB17」を割り当てて右側の「Event」に「enter2in」を設定することです。今回は各ブロックにセンサーが1個ずつしかないので「enter2in」を割り当てています。何を割り当てるのかはまた別途解説できれば・・

下側の「Event timer 1」はデフォルトでは0ですが、ここでは5000ms(5秒)にしています。これはセンサーが検知してから5秒間はそのまま実行されるので、例えば停止しなければいけないブロックに車両が進入しても5秒間は停まりません。デコーダー側の加速度、減速度の設定もあるので、すべての車両が5秒でいいのかはそれぞれの設定によります。長すぎると次のブロックへ入ってしまいますので、走行させながら調整になります。今回はセンサーが1個ということもあって、検知するとすぐ停まる設定だと先頭の機関車がブロックに入ったらすぐに停止してしまうので、編成の後ろが前のブロックに入ったままになるので遅延させる意味で値を入れています。

センサーのテーブルを表示させているところです。ブロックの設定を行うとセンサーのテーブルには自動的に「1-1」とかルートIDが入力されているはずです。

 

実際に動作させてみましょう。左上の電源マークでコマンドステーションの電源を入れて、その隣にある自動モードもONにします。例えば、「ASCOM」をマウスで「1-1」までドラッグすると右のように赤い表示で1-1ブロックに「ASCOM」が割り当てられます。実際に1-1にASCOMがいないとダメですけども、これで自動実行の準備ができたことになります。

1-1の赤いASCOMをマウスで8-1へドラッグします。そうするとASCOMは1-1から8-1へ走行しているはずです。

Rocrail : Automatic operation of 7 trains (Spur Z)
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