4-4. 装甲列車 BP42 BP44

銀河鉄道999やらラピュタにも出てくる装甲列車ですが、こちらはWW II後期に登場したBP44という装甲列車の編成図です。先頭がPanzer IV H型の砲塔を利用した車両、2番目が戦車運搬車(38t搭載)、対空戦闘車、指令車、戦闘車、BR57・・・・反対側という編成です。BP42という編成では戦闘の車両が無蓋車になります。先頭車を無蓋車にする意味は、地雷避けとパルチザンに破壊された線路を修復するレール搭載用等です。38tと書いてあるのは戦車の名前です。後期になって、無蓋車がPanzer IV H型砲塔の駆逐車に換わったものがBP44編成になります。

Zゲージでは、Z-PANZERでフルスクラッチモデルが売られています。

www.z-panzer.com/BP42.html

       

BP42編成の先頭に連結される無蓋車です。モデルでは、搭載物がそれぞれ違っていて凝ってます。

  

2両目は、戦車搭載車です。そのまま砲塔として使えますが、前方の車両を切り離して戦車を降ろすこともできます。Praga 38(t)がモデルでは搭載されています。当時の写真ではフランス製の旧型も搭載されているものがありますので、もうすでに前線では使えない旧型やら軽戦車が搭載された模様。。

  

3両目は、対空砲車。砲塔と、20mm4連装の対空機関砲。モデルでは、対空機関砲の射撃手の座席まで再現されています。

4両目は、指揮通信車です。実物は上部に手すりのようなアンテナ線が張り巡らされていますが、モデルでは省略。触ると折れちゃうでしょうから仕方ないですね。

5両目は、砲車。実物の内部は資料がないのでよくわかりませんが、キッチンや医療設備もあったようなので、指揮通信車と砲車あたりに分散して配置されていたのかもしれません。

中央は、BR57機関車です。BR57(G10)ベースで装甲に囲まれています。前後にテンダーが付いておりますが、前方のテンダーからどうやって給炭、給水するんだかわかりません。Youtubeで当時のBR57が給炭しに行くシーンがあったのですが、後ろのテンダーだけでしたので、もしかすると前方は武器、食料などの保管庫なのかもしれません。

反対側も同じように5両が続きます。小さいZゲージでも、BP42編成で75cmくらいはあります。

先頭の無蓋車をこのPanzer IV H型砲塔搭載車に変更するとBP44編成になります。障害物を排除するスカートまで付いていて勇ましい。。モデルではH型砲塔に付いているはずの装甲板がありません。(この後にモデル化されたPanzerjäger triebwagen 51を作ったときに装甲板が出来たようです。Nr.51を購入したときに聞いてみたら、2個送ってくれました。まだ、サーフェイサーを吹いただけで取り付けていません。汗)

  

参考となる文献(写真集)が出てます。左がドイツ語の原本で右は英語翻訳版です。英語版の方はPart1とPart2に分かれています。表紙に出ているようなヘンテコな装甲車両も載ってます(笑)このほかにVDM社から、イラスト/図面集も出てます。

資料は少なく、写真はどの本を買っても大体同じものしか出てきません。まあ、仕方ないですよねぇ。鮮明な動画ということだと、「鉄路の闘い」というフランス映画に実物が登場しています。1946年製作らしいので、まだ残っていたんでしょうね。第一回カンヌ映画祭グランプリ受賞だそうです。大変貴重・・・ トップページ下部の「お気に入り映画、DVD」にどこかリンクしてあります。

機関車はタネ車がBR57というのは明らかなんですが、、その他の車両は?

ドイツ語の本を見ているとどうもOmmr Linzらしいです。

  

全車両2軸なので、これの下周りを流用ってことなんですかね。左はDBロゴのOmmr(r)32で、右はDR時代で「Linz」と入っています。(MIBA Guterwagen Band 3)

13 visit(s) today
最近の記事