2-23. 架線 その2(Coffee Table Layout)

いや~最初の架線を張ってから1年以上が経過してしまいました。。

自作架線に挑戦しておりましたが、どうも見栄えが良くない。。かといってメルクリン製じゃヤだ(笑)・・・ということでゾマーフェルト製のものを採用することにしました。SOMMERFELDTは鉄道模型の架線専門メーカー。さすがに架線集電が当たり前の欧州ならではですね!

と言ってもZゲージ用のものがあるわけでなく、最小でもNゲージ用。3割くらいは大きいわけですね。 SOMMERFELDTの製品はなんだかラインナップもWebサイトじゃわからないし、カタログを見ないとダメみたいです。いちいちカタログを取り寄せてから決めるのも面倒なので、カタログと共に適当に何種類かを発注しました。上の写真はその一部。比較用にメルクリン製の架線と架線柱も一緒に入れてあります。Nゲージ用の架線もやや太め(0.5mm)だったのですが、2005年の新製品で0.35mmのものが出ました。

SOMMERFELDT製のものは実感的で種類も多くてよいのですが、半田付けが必須です。また未塗装のものもありますので一部塗装も必要になります。メルクリンのものは線路を固定するときに金具で一緒に固定していく方式ですが、SOMMERFELDTのものはボルトが埋め込まれていて穴を開けてナットで固定する方式です(一部違うものもあり)ですので、道床まで出来上がっていても後から追加加工で取り付けもできます。

井桁状の架線柱は加工が面倒で難航しておりますので、とりあえずコンクリート製架線柱の方を進めます。コンクリート製と言っても金属の無塗装で来ちゃいますので後で塗装が必要。架線を固定する部分もNゲージ用で大きいので写真のようにカットして半田付けしてしまいます。下側の部分は架線を固定してからカットします。

同じようにどんどん加工していきます。1個寸法が決まれば、後は地道に作業するだけですから簡単です。

ぎんぎらぎんのままだとみっともないのでプライマーを吹き付けてからグレーで塗装します。ツルツルの金属ですのでプライマーを吹いておかないと普通の塗装だけだと乾燥後にポロッと取れちゃいますよ。(ってこんなことマネする人はいないんだろうけど・・)

線路脇に固定する位置(センターから12mmにしました)に治具を使って穴開けです。治具はプラ板で自作。2mmのドリルで貫通させます。架線柱そのものがかなり長いので、貫通できる場所でないと挿し込めません。

これは未塗装のものですが、とりあえず挿し込んでみます。2mmだとややきついですが、グッと押し込むと入ります。この架線柱はボルトとナットで固定するようにはなっていないので、大きめの穴を開けると固定が大変です。

架線の方は試行錯誤の繰り返しで途中経過がありません(笑)上下を固定している線を真ん中からカットして2mmほど切り詰めることにしました。上の写真はトンネル部分での接続状態です。

線路面から架線までは28mmになるように調整してあります。メルクリン製だともう少し低めだったと思います。Zゲージの規格(NEM)によれば25mm~30mmが線路面からの高さ制限です。

とりあえず、直線部分だけ張り終えました。架線柱が金属製でしっかりしているため、真鍮製の架線を巻きつけてもグラつくことはなく思っているより楽な作業でした。0.35mmの架線も強度的に問題ありません。

架線が良く見えないと思うので後ろに紙を置いて撮影。架線の上下がかなり離れているように見えますが、架線柱に固定している部分はメルクリン製とほぼ同じ寸法です。途中はそれほど縮めていませんが、実物だとこんな感じのものもあるようです。写真の架線はフラットブラックで塗装してあります。下側だけをペーパーやすりで擦って架線集電可能になってます。

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地形製作を進める上でトンネル出口付近の架線を先に張らないといけません。ここは駅への進入口でカーブポイントもあり、面倒な部分です。駅周辺はコンクリート柱タイプではなく、鉄骨タイプにしたいと思います。

架線柱そのものの改造が大変で、改造中の写真がありません。m(
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)m とにかく根元の部分から11mmカットして半田付けでつなぐという改造をしています。ただ、これだとあまり力を入れるとボキッて折れちゃいますね。真鍮線を埋め込むとか考えましたが、それだと1本あたりに相当な時間が掛かるのでやめました。

最初の固定位置です。あとで固定位置を調整して変わってますが、こんな感じで本物と同じようにカーブでも直線で張ってます。これがやりたかっただけって話もありますが(笑)

さらにその先に追加したところ。こんな感じでカクカクと張っていくわけですね。ですから、カーブ部分では架線柱の間隔が狭くなります。以前、220dasjournalに22.5度と書いてましたが私の場合は現物あわせ。正確に測っても架線柱を立てる部分に穴開けないといけないですし、そこにはポイントマシンやらデコーダーやら裏にあるんですね。無理です(笑)

外側も試走中・・・せっかく架線を細くしたのに架線柱がいっぱい立ってうっとうしいじゃないか!と思いますけど普段電車に乗っていて架線柱をみるとやっぱりうっとうしいくらいいっぱい立ってますね(笑)ここまでこだわるのであれば、カーブ外側方向へ引っ張る架線も・・と思いましたが面倒なのでやりません。

割りと簡単に張れたので満足してたら、矢印の部分で引っ掛かる車両が続出。。外側の架線が微妙に低かったため、パンタに端が引っ掛かるようです。困った・・・仕方なく、この状態のまま架線の上下を繋いでいる真鍮線をニッパーで微妙にカットして詰めて空中で半田付け。なんとかクリアできました。


構造的にはリアル、オーバースケールといえばそうだし、まあまあの出来じゃないですかね?架線集電できているわけだし・・・


ホーム近辺です。ポイントで分岐もあるので架線を直線で支える部分に設置する必要がありますが、ご覧のように穴開けと台座部分をカットしなければいけないのでどうしてもホームに穴を開けるのは避けたいところです。これはメルクリン製にはない両側に出ているタイプ。なんとかこれでクリアー。ホームの下は1階部分の線路が走っているのとポイントマシンもあるので穴の位置は自由にはいきません。。


ポイントで分岐する部分は悩むところですが、一箇所だけはクロスするように張りました。微妙な位置調整でパンタが引っ掛からないようになりましたが、後日また調整が必要かも。。

こちらが引込み線末端にある支柱。なんて言うのか知りませんけど、架線の終わりとかにありますよね。このレイアウトでの種類としてはこれが最後。これもSOMMERFELDT製。Nゲージ用なので長さはもちろん短くしてあります。キットになっていて架線柱は付属していません。ですので架線柱はメルクリン製をこれまた長さを短くしてあります。


架線の上側は差さっているだけです。下側を曲げて、それを引っ張るように固定します。キットオリジナルだとバネが付属していてそれに輪にした木綿糸を引っ掛けるようになってますが、Zだと太すぎるのでマグネットワイヤーにしてあります。今度は逆に細すぎるかな?

オモリらしく見えるパイプに通して架線と接続すれば完成。オーバースケールながら雰囲気はなかなかです。

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